おもちゃの技術やアイデアがどんどん進化を続ける中、子どもを持つ親たちが子供時代からあこがれていた懐かしいおもちゃには現在も販売が続けられているものも多くあります。
gobankingrates.comでは、「9 Classic Toys That Are Still Hits(現在もヒットしている9つの古典的なおもちゃ)」として、親の世代やそれ以前の時代に誕生し、現在もなおヒットし続けている代表的な9つのおもちゃ商品(ブランド)が紹介されています。
親世代の方々も懐かしく、お子さまもワクワクするようなおもちゃの魅力について、その生まれや簡単な解説などともにご紹介します。
バービー
1959年に誕生し、2019年にはデビュー60周年を迎えた世界でもっとも有名なドールブランドのひとつ。
「バービー人形」として長く親しまれており、人形が身につける衣服やアクセサリのほか、ドールが乗せられる自動車や服を収めることができるクローゼット、お店のカウンターを模したプレイセットなどが広くラインナップされているほか、ファッションだけでなく職業や性別、人種など多種多様なダイバーシティが表現されたブランドへと進化して現在も愛され続けています。
このバービーシリーズは主に女の子向けのおもちゃとしてラインナップされていますが、同時期に男の子向けにつくられた代表的なシリーズとして「G.I.ジョー」があります。
この「G.Iジョー」はもともと兵士をモチーフとしたもので、軍服や銃器などのリアルな表現によりバービーと並んで人気を博したシリーズでしたが、その後の反戦ムードなどの影響により戦争のテーマから冒険のテーマなどへと製品のモチーフが変遷したものの、現在は大きく規模も縮小され、2009年に発売された実写映画などのキャラクターをモデルとしたフィギュアが最後となっているようです。
一方、バービーやGIジョーで生み出されたドールの大きさはいわゆる「1/6スケール」のサイズとなっており、現在は標準的なフィギュア製品のスケールのひとつとして定着しています。
4目並べ(コネクト・フォー)
コネクト・フォー(Connect4)は、縦にピースを積み上げて競う4目並べのボードゲーム。シンプルなルールでお子さまにも覚えやすい一方で、勝つための戦略もワンパターンではないため、親子でも真剣に対戦できる奥深さも人気が絶えない理由のひとつといえそうです。
1974年、ボードゲーム業界のパイオニアとされているミルトン・ブラッドリー氏による「Milton BradleyCompany」にて発売され、その後ハズブロに買収された後も当時の特長や構造そのまま現在も人気のボードゲームのひとつとなっています。
お絵描きボード(エッチ・ア・スケッチ)
繰り返し書いて消すとこができる「お絵描きボード」タイプのおもちゃは数多くありますが、「エッチ・ア・スケッチ(Etch A Sketch)」は、1959年に発明され60年以上愛され続けている代表的なお絵描きおもちゃのひとつです。
ペンではなく、ボードの両端についたダイヤルを使って線を引くことができるという独特な扱い方となっています。
日本国内ではあまり流通していませんが、ピクサー映画の「トイストーリー」に登場したことでご存じの方も多いかもしれません。
日本ではタカラトミーの「せんせい」やアガツマの「らくがきボード」ブランドなどの磁石付きのペンでお絵描きするおもちゃが有名ですね。
LEGO(レゴブロック)
レゴブロックはデンマークで1932年に生まれました。代表的な8つのポッチがついたブロックは他のブロック同士で接合することができ、無限の創造性を生み出すブロックトイで、その可能性の高さから大人のファンを魅了するだけでなく、アート表現の領域にも使われるツールのひとつにもなっています。
レゴブロックは単純な四角いブロックだけでなく、ブロックの種類も多種多様に広がり、現在はスターウォーズやスーパーマリオなど人気のキャラクターや作品とコラボしたセットがラインナップされ、幅広い年代に愛されています。
対象年齢はセットにより異なり、6歳以上のものが中心ですが、1歳半からを対象とした「レゴ デュプロ(Duplo)」もラインナップされています。
リンカーンログ
リンカーンログ(LINCOLN LOGS)は、ログハウスの丸太の構造を基に、自由に組み換えできるようにつくられたブロックトイ。「リンカーン・ログ」という名前はエイブラハム・リンカーンがログキャビンで生まれ育ったことから取られているようです。
本物の木材が素材とされており、環境にやさしいほか、お子さまにも取り扱いやすいおもちゃとして人気があるだけでなく、木材によって組み上げられたログハウスは本物のログハウス(丸太小屋)と同じ工法でできているため、ちょっとしたインテリアのようでもあります。
対象年齢は3歳以上となっています。
ウィジャボード
ウィジャボードは日本ではあまりなじみがないかもしれませんが、日本でいう「こっくりさん」に似た占いや降霊術をおこなう道具とされています。(実際にこっくりさんはこのウィジャボードが由来ともいわれていますが、諸説あるようです。)
ウィジャボードもこっくりさんと同じように、霊を呼び出して質問をする、という使い方になっており、アルファベットや数字、「Yes」「No」などが書かれた文字盤と、プランシェットと呼ばれる水滴型のパネル(こっくりさんコインの役割)が付属しています。
ウィジャボード自体は19世紀ごろから存在していたものとのことですが、数々のオカルトが科学で解明されている現代も高い人気を誇るおもちゃのひとつとなっています。
プレイ・ドー(こむぎねんど)
プレイ・ドーはねんど遊びができるおもちゃ。ねんど遊び用の素材には油粘土などいろいろありますが、プレイ・ドーは小麦を主成分として作られており、べたべたしにくく安全性も高いことなどが特徴として挙げられています。
誕生は1920年代、石鹸製造をおこなうKutol Products Companyで壁紙クリーナーとして誕生したとのこと、その後それが子供向けに発売され、1956年新たに設立された「Rainbow Crafts Company Inc」から、Play-Dohと名付けられたこむぎねんどのおもちゃが発売され今日へと至ります。現在はハズブロ社により販売されています。
プレイ・ドーはカラフルな粘土のほか、いろいろな形に作り上げる型抜きや押し出しをする道具なども付属するものもあり、現在も子どもたちの創造性を育むおもちゃのひとつとして親しまれています。
トンカ・トラック
スチール(ブリキ)製の素材で頑丈なおもちゃの「はたらくくるま」といえばこのトンカ・トラック。1946年に生まれたこのおもちゃは発売当初はスチール製でしたが、現在は一部にプラスチック素材が使われています。
その大きさもさることながら、ショベルカーやロードスクレイパーなど、はたらくくるまのギミックもしっかりとつくられており、お庭や砂場が本物の工事現場のように遊べるおもちゃとして現在も人気です。
安全性やコストなどの観点から現在は多くの部品がプラスチック製になっていますが、ブリキ製のクラシックなトンカはビンテージ製品としてプレミアム価格での取引がされているものも多く、かつての子どもたちにとって現在もあこがれの対象となっています。
UNO(ウノ)
最愛のファミリーカードゲームといえばこの「Uno」。このゲームはアメリカの理髪師であるマール・ロビンス氏によって発明されました。当時、ロビンス氏の家族たちが遊んでいたクレイジーエイトと呼ばれるゲームがそのルーツとされています。
日本でも家族や友達同士でのゲームに、旅先や旅路でのレクリエーションなどに広く遊ばれているカードゲームのひとつです。
そしてウノは50周年を迎え、これらを記念した商品などもラインナップされ現在も幅広い盛り上がりを見せています。
- Source : GOBankingRates