以下、今回のプレスリリースで発表されたレゴジャパン株式会社の取り組みについての引用です。
レゴグループ、3年間で最大4億ドルをサステナビリティへの取り組みへ投資
子どもたちのポジティブな未来を守る、持続可能性への取り組みを加速
レゴジャパン株式会社 2020年9月15日 21時00分
レゴジャパン株式会社(代表取締役社長:長谷川敦/所在地:東京都港区、以下レゴジャパン)は、レゴグループが持続可能性と社会的責任の取り組みを加速するために、継続的なコストと長期的な投資に最大4億ドルを拠出する計画を発表しました。
過去10年間、次世代の為のより良い環境を構築するために、一連の取り組みを行ってきたレゴグループは、次のステップとして、2025年までにすべてのパッケージを持続可能なものに変えていきます。具体的には、レゴの製品ボックスに入っている使い捨てのビニール袋を段階的に廃止していきます。実際に、2021年からForest Stewardship Council認定のリサイクル可能な紙袋が試用されます。
既存のパッケージを変えることは簡単な作業ではなく、新しい材料には耐久性があり、軽量で、レゴの構築体験を向上させるものである必要があり、時間がかかります。これまでに何百人もの親子に協力いただき、いくつかのプロトタイプでテストを行ってきましたが、2021年に試用される紙袋は、環境に優しく、開けやすい、子どもたちが気に入ったものです。
このパッケージの変更について、レゴグループ CEO ニールス・B・クリスチャンセンは「環境について子どもたちから、使い捨てのプラスチックパッケージを廃止してほしいという手紙をたくさんもらいました。すでに私たちは、代替案を模索していましたが、子どもたちからの情熱とアイデアがさらに私たちを後押ししてくれました。」と述べています。
さらに、最大4億ドルの投資は、遊びを通じた学びで子どもたちを刺激する、あるいは社会的および環境的に注目される様々な行動(例えば、ビジネスをより循環的にすることや、カーボンニュートラルを達成すること)に充当されます。この活動は、国連の持続可能な開発の2つの目標である「#4質の高い教育をみんなに」と「#12つくる責任とつかう責任」に沿った、意味のある長期的な変化を促進します。
■レゴグループCEO ニールス・B・クリスチャンセンのコメント
「私たちは未来の世代が直面している根本的な課題を見逃すことはできません。地球と将来の世代を保護するために、今すぐに行動を起こすことが重要です。子どもたちをロールモデルとして見ている会社として、私たちは気候変動への緊急の対応を求めている何百万人もの子どもたちに刺激を受けています。私たちは、彼らが持続可能な未来を創造するために必要なスキルを開発する機会を得られるようにするべきだと信じています。当社のリソース、ネットワーク、専門知識、プラットフォームを使用して、前向きな変化を生み出すための取り組みを強化します。」
■レゴグループのサステナビリティコミットメントの取り組み
・子どもたちへの貢献
LEGOグループは、2022年までに、LEGO Foundationと協力して、パートナーとのさまざまな活動によって遊びを通じた学びを、世界中で毎年800万人の子どもたちに届けることを目指しています。ユニセフ、Save the Children、地元のパートナーなどの組織との協力関係に基づいて、必要としている子どもたちに遊びを提供し、問題解決や協調性、コミュニケーションなどの生涯を通じたスキルを身につける機会を与えるプログラムを拡大していきます。 2019年には、このようなプログラムを通じて180万人の子どもたちにそうした機会を届けることができました。レゴグループの利益の25%は、LEGO Foundationのプロジェクト、活動、パートナーシップへの資金提供に使われます。
・循環性
LEGO System in Playは、使用した後も再利用できる高品質な循環デザインの原則を裏付ける無限のプレイの可能性を生み出します。これは、レゴブロックの品質、耐久性、安全性、一貫性は、世代を超えて受け継がれることを意味します。今日製造されたブロックは、40年以上前に製造されたものとも組み合わせられます。
今後、恵まれない子どもたちに、昔愛したブロックを寄付することを奨励するプログラム”LEGO Replay”を2022年末までに新たに2カ国で実施します。2019年に米国で試験的に成功したLEGO Replayは、これまでに全米の23,000人以上の子どもたちにブロックを寄付しています。
・持続可能な素材
150人以上の専門家を擁する同社の「持続可能な素材プログラム」では、持続可能な製品やパッケージを作るための研究を継続していきます。 2015年、レゴグループは2030年までに持続可能な材料から製品を製造するという目標を設定しました。具体的には、サトウキビから作られる植物由来のプラスチックでできたブロックの使用を拡大します。これは現在、生産要素のポートフォリオのうち、ほぼ2%を占めています。
現在は、再生可能資源とリサイクル資源からの新しい、より持続可能なプラスチックの研究を継続し、研究機関や他の企業、特に新しいリサイクルとバイオベースの材料生産技術を開発している企業と協力して、現在のブロックと同じくらいの耐久性と高品質の材料を探しています。
計画された投資には、新しい持続可能な材料の開発に関連するコストと製造機器への投資の両方が含まれます。
・廃棄物ゼロとカーボンニュートラルへの取り組み
レゴグループの製造事業は2022年までのカーボンニュートラルの達成を目標としています。これを達成するために、追加のソーラーパネルがすべての工場に設置され、現場の必要動力が再生可能エネルギーの調達で補われます。レゴブロックの製造中の冷却プロセスで外気を利用する新しいシステムを設置するなど、エネルギー使用を改善するためにさらに投資を行います。また廃棄物処理の改善と水の消費量の削減により、グループの環境に与える影響がさらに削減されます。これらの活動を通して、2025年までに廃棄物の埋立地への転用をなくし、2022年までに水の使用量を10%減少させます。
・パートナーとの協力によって生み出す良い影響
レゴグループは、エレンマッカーサー基金、世界自然保護基金、RE100、ユニセフ、Save the Childrenなどの組織と引き続き協力し、最大の影響力を生み出します。
レゴグループ CEO ニールス・B・クリスチャンセンは「世界が多くの課題に直面している今、企業は環境と社会に永続的なプラスの影響をもたらすために行動を起こす必要があります。それは、一人で行うことはできません。私は、企業、政府、保護者、子ども、NGOが力を合わせ、未来の担い手である子どもたちの持続可能な未来を創造するよう要請します。」と述べています。
■レゴグループのサステナビリティコミットメントの詳細
<子どもたちに対するコミットメント>
• 世界27か国のグローバルおよびローカルコミュニティプログラムを通じて、毎年800万人の子どもたちに手を差し伸べます。これによって、子どもたちに遊びをもたらすことに焦点を当て、彼らが生涯のスキルを開発し、持続可能性について学ぶのを助けます。プログラムには、Build the Change、Build to Give、RE:CODE、従業員のボランティアによってサポートされているコミュニティイニシアチブなどの新しいプログラムと既存のプログラムが含まれます。
• 200万人の親と保育者に対して、2022年末までに生涯にわたる遊びの利点について子どもに教育できるようプログラムを提供します。
• デジタルでの関係に焦点を当てながら、子どもたちへの責任ある関係性を引き続き基本とし、レゴグループのすべてのデジタルエクスペリエンスにわたって彼らの権利と安全を保護します。これは我々のデジタルセーフティーキャラクター“キャプテン・セーフティー”と共に、安全なデジタルの使い方を子どもたちに教えること、子ども向けレゴ公式無料アプリ「レゴライフ」のような子どもたちにとって安全な設計のデジタル体験を提供すること、または業界をリードする基準や子どもの保護のためのポリシー、デジタルチャイルドセーフティを開発するためにユニセフと提携し続けることを通じて実現していきます。
• デジタルの安全性について親が子どもに話すよう働きかけ、支援することを目的とした最新のキャンペーン、”Small Builds for Big Conversations”は、これまでに2000万人以上の大人に届きました。
<環境に対するコミットメント>
• 2022年末までにカーボンニュートラルな製造事業を実現し、当社が製造事業を展開するすべての地域で再生可能エネルギーと100%釣り合わせます。これには、生産されるレゴブロックあたりのエネルギー使用量と炭素排出量を削減するための効率対策への投資が含まれます。
• さらに2カ国で新たにLEGO Replayを2022年末までに立ち上げます。レゴグループは、より循環性の高い製品とパッケージを設計する取り組みの一環として、エレンマッカーサー財団ネットワークと協力していきます。
• 2025年の終わりまでに埋め立て地へ利用される廃棄物を無くします。これは、レゴグループの製造業務の一環として生成される廃棄物を削減することによって達成されます。現在レゴグループは、成形機からのプラスチック廃棄物100%を含む、工場廃棄物の93%をリサイクルに送っており、その一部は、自社製造で再利用されています。
• 2025年までの目標として、すべての製品、パッケージ、およびオペレーションで使い捨てプラスチックを取り除くことを含め、すべてのパッケージを100%持続可能なものにします。これには、すべてのオフィス、工場、および店舗の協力も含まれます。
• 2030年には、すべての製品を持続可能な素材で製造します。
<人とコミュニティに対するコミットメント>
• レゴグループのビジネス原則に基づき、引き続き、レゴグループで働く人やその子どもを含む、レゴ製品の生産に関わるすべての人の権利と幸福を保護します。
• レゴグループの職場を包括的、安全かつモチベーションあふれる職場にすることに注力します。
• 社会的闘争と地球規模の危機の影響を受けた子どもたちと地域社会に対する支援を続けます。 2020年、レゴグループはLEGO Foundationと力を合わせ、健康と発達がCOVID-19の影響を受けてしまった子どもたちを支援するために5,000万ドルを寄付しました。レゴグループは、黒人の子どもたちを支援し、すべての子どもたちに人種的平等について教育することを専門とする組織に、追加で400万ドルを寄付し、人種差別と不平等に対する黒人コミュニティへの支援を表明しました。
■レゴグループについて
遊びが持つパワーを通して、—世界の明日を創造していく未来の担い手を育成する—それがレゴ グループの使命です。レゴ ブロックと基礎部分からなるLEGO System in Playは、子どもから大人まで誰もが、思い通りにものを作り上げ、好きに形を変えて、また新たなものを作り上げられる遊びツールです。
レゴ グループは、1932年、デンマークのビルンで誕生しました。創立者は、オーレ・キアク・クリスチャンセン。レゴという名は、デンマーク語で「よく遊べ」を意味するLEg GOdtに由来しています。
現在も引き続きビルンを本部として家族経営を続けているレゴ グループですが、その製品は世界140カ国以上で販売されています。
レゴジャパン公式Twitter:https://twitter.com/LEGO_Group_JP
レゴジャパン公式Facebook:https://www.facebook.com/legojp/
レゴグループによる、未来のための素晴らしいサステナビリティへの取り組みおよび投資について発表されました。
消費者としての身近な変更としては、レゴブランドストアなどの店舗では、現在エコバックをお持ちでない場合にビニール袋が有料で提供されています(2020年9月現在)。
そして、今回のプレスリリースには、「2025年までにすべてのパッケージを100%持続可能なものにする」ということが目標と発表されており、それには店舗の協力も含まれるとのことですので、ビニール袋の提供システムも今後変更されることが考えられます。
以上、最後までお読みくださりありがとうございました。